京都府教委、重大いじめ29件を確認 京都市はゼロ
京都新聞 2012年10月2日(火)22時39分配信
京都府教育委員会は2日、文部科学省のいじめ緊急調査で、生命や身体が脅かされる恐れがあるなどの重大ケースが府内(京都市を除く)の公立小中学校・高校で4〜9月に29件確認されたことを明らかにした。暴言や暴力を受けるなどの内容だったという。
9月定例府議会の文教常任委員会で報告した。内訳は小学校12件、中学校8件、高校9件で、暴言や暴力を受けた▽いすに「死ね」と落書きをされた▽下着をずらされた−など。いじめ全体の把握件数は宮津市教委の調査が終わっておらず、集計できていない。
京都市教委は同じ調査に重大ケースはゼロと報告した。府によると、私立分は調査票に重大ケースを問う項目がなく、判別できないという。
緊急調査は、大津市で昨年10月に中学2年の男子生徒が自殺した問題を受け、文科省が都道府県と政令市の教育委員会に報告を求めていた。集計途中の件数として、いじめの把握が7万5千件を超え、うち重大ケースが約250件あったことが分かった。